ある時は四国、はたまた雪国・新潟まで…行動範囲が無茶苦茶広いです

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このブログで度々登場してくる、大田区内の介護施設にいらっしゃるHさん(♀現87歳)
とにかく「お話好き」な方ですから、ついつい私もお相手してしまいます(笑)

先日、私の出勤日。Hさんが入浴される日でしたので、私が入浴介助することに…
まず”入浴準備”に30分以上かかります(笑)手よりも口が動いてて止まりません。
Hさんのお部屋は2階にあるのですが、毎回なかなか階下に降りてこられないので、
いつも私が2階
までお迎えに行きます。すると大抵ベッドの上で横になって寝てます(笑)
結局、私が入浴準備を手伝う事になるのですが、それはいつもの事…

実はHさんのお部屋にある机の上にはご家族の写真が飾ってあるんです。
勿論以前から気づいてはいたのですが、特に気にするでもなく見過ごしてきました。
ただ、この日は偶然Hさんがお風呂の準備(着替えを用意する)をする間あまりにも
”手持ち無沙汰”
でしたので、思わずこのお写真についてHさんに訊ねてみたのです。


『このお写真に写っているのは、娘さんとお孫さんですよね!?
それにしてもHさんもお若いですねぇ~髪の毛が黒々としているじゃないですか~』

Hさん、今現在は白髪なのです。

『ところで…これはどちらに行かれた時のお写真ですか?』

Hさんが間髪いれずに答えます。


『リツリンコウエンです!もう10年くらい前に行った時のものですよ…』

ん!?リツリンコウエン…どこそれ?(笑)はい、早速ググります。

ぬぉ~四国やん!…てなもんですよ(笑)いつも驚かされます。
しっかし、このお方…色んなところへ行かれてますよねぇ~
ダテに90年近く生きてきてませんね。。。
クリバヤシと書いてリツリン…普通に読めません(笑)

『随分と遠い所へ旅行されたんですねぇ~飛行機で何時間くらいかかる
もんなんですか?』

私は、移動手段は当然飛行機だろうと決めつけていました。するとHさん…


『いいえいいえ…飛行機で行ってません。車で行きました。娘が運転して…』

あら…そうなのですね( ´艸`)

Hさんの話によれば、娘さんがお孫さんと一緒に東京を出発、当時Hさんが住んでいた
神戸まで
迎えに来てもらい、二人(Hさんご夫妻)を同乗させ、そこから更にフェリーに
乗って四国へ渡り香川県へ…
どんだけアクティブな娘さんなのでしょうか…(笑)
何でも、Hさんの娘さんは車の運転がことのほか好きらしいです。
聞けばHさんのご主人も若い頃から車をぶっ飛ばしていた人らしいので、どうやら父親の
遺伝ではないか…とのことでした。まぁ~この辺りの話は”いらない情報”ですが(笑)

Hさんの入浴は、私が入浴介助で入った時は概ね2時間強コースになる事が多く、
とにかく最初(準備の段階)から最後まで終始しゃべりっぱなしです(笑)
やっと風呂場へ移動…脱衣するまで、そこからも長い。。。
一枚衣服を脱いでは話し、また一枚衣服を脱いでは話す…が延々と続きます( ´艸`)

Hさんが浴槽へ入られ、ゆったりしている時…私はHさんに訊ねます。



『四国以外で、他にはどんなところへ行かれたりしたんですか?』

すると突然、”思い出し笑い”をするHさん。


その話は、ご主人とHさんのお母様と三人で”新潟”へ出かけられた時の話。
1976年の”○○キード事件”等で超有名となった元日本のT総理大臣の生家を
見に行かれた時の話だそうです。
とにかく元T総理の生家の周りは見渡す限りの田んぼばかりで、他に何もない
ところだったのだそうです。もう何十年も前の話ですよね。
で、その生家にまもなく到着しようという時、事件は起きました。

Hさんは、そこ(新潟)に着くまでのガタガタ道(当時は道路事情も悪かった!?)
と、長旅で疲弊しており、また体調もすぐれなかったそうで、急に”さしこみ”が
襲ってきたらしいのです。
しかも周りは田んぼばかりで、今のように「道の駅」や「コンビニ」なんてありません。
しかし、さしこみは容赦なくHさんを襲ってきます。耐えかねたHさん…
その後どうしたのか。。。Hさんの運命や如何に!

ゲッ~ラゲラ笑いながらHさんが一言…


『生家の横にあった野壺(のつぼ)で用をたしたんですよぉ~
もう恥も外聞もないですから~』

はて…無知な私は、その時この「野壺」の意味がわかっていませんでした。
なぜHさんが、あんなにもゲラゲラ笑いながら話していたのか、直ぐには
気づかなかったんですね。
で…またまたググってみます。すると…

※「野壺」…野良にある肥(こえ)だめ。畑などの野外に作った肥溜め。

その昔、私の田舎にもありました(笑)
Hさんの話が出るまで、その存在を完全に忘れていましたよ。
農家やその他で出た糞尿を貯蔵していたところですよね。
田畑の肥料として使われていたのではなかったかと思います。



あ…お食事中の方、すみません。もう遅いですかね(笑)

古くは、よくここに落ちた人がいたんだとか何とかって話を聞いた事がありました。

なるほど…Hさんの爆笑する理由がわかりました。まさか、かの有名な日本の元総理
大臣の生家脇の”野壺”で、たとえやむにやまれぬ事情があったとは言え、”用をた
した”なんて女性はあたしくらいなもんですよ~と言ってはケタケタと大爆笑していましたが…

野壺も、日本の古き良き伝統…なのかな~(笑)伝統というよりも生活の知恵!?ですかね。

それにしてもHさん、ほんとボキャブラリーが豊富な方です。
「肥溜め」に”野壺”なんてシャレた表現がある事を、どれだけの人がご存知でしょうか…

Hさんには教わる事、そして楽しいエピソード、まだまだたくさんありそうです…(笑)

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