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三足の草鞋(わらじ)を履いている筆者。その一つ「介護施設」での出来事について、今日はシェアします。
週3日、アルバイトで通う「介護施設」でのこと…
その利用者さんの中のお一人、Hさん(女性)は、もともとは関西方面で一人暮らしをされていた方でした。
娘さんが都内にいて、関西で独居の母を心配し、自分の家のすぐ近くに
あった介護施設に母を移らせました。ここなら母に何かあってもすぐに飛んで行けるから安心だと考えてのことだと思います。
その施設が、今現在筆者がアルバイトで通っている施設だったという話です。
Hさんは、人一倍”お喋り好き”のおばあちゃんでした
お調子者の私とは意気投合!(笑)
何時間でもお喋りしていられるほど、バイタリティ溢れた元気な方です。
戦火の中をくぐりぬけてこられただけあって、とにかく色んな事を経験されています。
戦時中の体験談もさることながら、父方の里が岐阜県で、そこでの生活の事や、叔父(お父様の弟)によく飛行機に乗せてもらった事、ご主人と生活されていた関西にある家での出来事などなど…
とりわけ「阪神淡路大震災」の事とか、さすがに長く生きてこられただけのことはあり、とにかく経験豊富なのです。
今回お話のネタにするのは、ご主人との生活での出来事のひとつ。
先日、Hさんと話している中で突然私に「菊花石ってご存知ですか?」と尋ねて来られた
のです。
私は「知りませんが…」と答えすぐさま手元のスマホで”ネット検索”しました。
画像を出して「これですか?」と尋ねると「そうです、そうです」と嬉しそうにHさん…
Hさんのご主人の趣味のひとつに”菊花石の収集”なるものがあり、よく二人で岐阜県の
根尾谷というところへこの菊花石を求め、車が壊れるんじゃなかろうかというくらいの
ガタガタ道を、車を走らせて行ったそうなんです。
Hさんのご主人が、この菊花石をとある駅の売店の前に置いてて”居眠り”している間に
盗まれてしまった話などを、笑いをこらえながら話してくださいました。
ご主人がボーッとしている人なんだとか…(笑)
こんな重たいものを運んで…それも駅前の売店の前に置いてて置き引きされるなんて…
盗まれたご主人のこともそうですが、この重たい石を運んでいった置き引き犯も凄いと
笑われておりました。
それはそうと、Hさんのご自宅には、このご主人が残していった菊花石がまだ玄関に
2~3個置いてあったそうなんです。
当然Hさんはこんな重たい石に何らの価値も感じていない訳なんですね。
ところが、この”菊花石”をネットで色々と調べてみると、どうもオークションなどで
売買されているものであることが判り、モノによってはなんと数十万円から数百万円も
するものもあったりするんです。”特別天然記念物”なんだとか…
私は”石”にはまったく無頓着で興味もなかった訳ですが、この事実(オークション売買)を
知り、俄然”燃えて”参りました(笑)
今は亡きご主人との思い出の品「菊花石」…果たしてまだあるのか?
ず~っと何度もHさんからは、ご自宅の話を(昔、区画整理で家を取り壊さなければ
ならなくなり、ご主人が納得いかず役所の人と争った話とか、冬の季節、坂道で
転んで滑って起き上がれなくなり、ちょうど通りかかった男性二人に助けられた話など…)
いろいろ聞かされてきたのですが、今回の話もあり一度訪問してみたくなりました。
とりあえず、真っ先に”石の価値”を探りに行きたいですね~笑
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